スペインのダンスの種類 フラメンコ ホタ クラシコ・エスパニョール
「はじめまして」で書いたような経緯(お医者さんに姿勢を良くしたいならダンスを習ったらいいよ、と勧められた)でフラメンコを始める事になったのですがすんなりとフラメンコを始められたわけではなかったのです!!
本物のフラメンコを観た事がなかったために起きた、ちょっと笑える事件について スペインのダンスの種類
フラメンコに興味を持ったきっかけ
フラメンコを始める数年前に、
宝塚歌劇月組バウホール公演「血と砂」主演 汐美真帆・大空祐飛
を観劇してスペインに興味を持っていた私は、「どうせ習うなら行きたい国の踊りが踊れると現地の人と交流が出来ていいよね」というわけで、本物のフラメンコを観た事がないままフラメンコを習うことに決めました。
お教室探し
習い事は通いやすさが一番重要だと思います。早速Googleさんでお教室をググってみることにしました。「自宅から職場までの間にあれば最高だな、そんなに都合よくお教室なんてあるものかな?」と思いながらググってみると、なんと!!ありました!!
「スペイン舞踊教室」
が!!おお~~、定期券内で行けるなんて交通費かからないでラッキー!!早速、電話でコンタクトを取り、体験レッスン、入会いたしました!!フラメンコだ!!!!
先生はまるでバレリーナのようにほっそりと、しかししっかり力強く美しい筋肉がついた、素晴らしい身体をお持ちです!!素晴らしい!!!たこ、感動!!!!
はじめてみた
レッスンの持ち物ですが、
- レオタード
- スカート
- カスタニュラス(カスタネット)
- サパトス(フラメンコシューズ)
- たっぷりのお水
- バレエシューズ
バレエシューズ?!
1回のお稽古は90分なのですが、そのうち60分はバーレッスンです。
そうか、ダンスの基本はバレエだと聞いたことがあるわ。フラメンコもそうなのか。
と思いながらなんの疑いもなく3か月が過ぎました。先輩方はいつも髪の毛を綺麗にシニヨンにまとめて一筋の乱れもありません。完全にバレリーナです。宝塚の娘役のようです!!美しい!!!たこ感動!!
4か月目に入り「たこさん、よく頑張っているし日曜日にホタのクラスがあるの。受けない?」と先生にご案内頂きました。ホタ?ホタってなんだ?ホタテ美味しいのか?
今習っているフラメンコとどう違うの?教えて先輩!!
先輩「?たこさん、たこさんが躍っているのはフラメンコではないでしょ」
たこ「???先輩、私スペインの踊りを習っているのでフラメンコだと思いますが」
先輩「・・・・たこさん」
たこ「・・・・?」
先輩「たこさんが今ここで踊っているのはフラメンコではないわ。クラシコ エスパニョールよ!!」
たこ「???????」
くらしこえすぱにゅーる??ってなんだ???
スペインにおける舞踊の種類 スペインのダンスの種類
「スペイン舞踊」はフラメンコだけではありません
当時わたしが通っていたお教室は「スペイン舞踊教室」でした。ちゃんとそう書いてあります。ただ、日本にある舞踊にも沢山の種類があるように、スペインにある舞踊にも沢山の種類があることを理解しておらず
「スペイン舞踊」=「フラメンコ」と早合点した私の間違いだったのです。
スペインには大きく分けると
- クラシコ エスパニュール
- ホタ
- フラメンコ
といった舞踊があります。
クラシコ エスパニョール
クラシコ エスパニュールはスペイン古典舞踊と言いまして、バレエを基礎にフラメンコのニュアンスも混ぜて踊られる美しい踊りです。お衣装も中世の貴族のようにパニュエで大きく広げた美しいドレスを着て踊ります。靴はバレエシューズの時もあればフラメンコシューズを使用することもあります。
ホタ
ホタは地方の民族舞踊です。
フラメンコ
フラメンコはこのホタとインドから流れてきたジプシーが持っていた踊りが合わさって出来上がった音楽です。
私は幼いころからずっと競泳畑で育ったスイマーなので、ダンスは30歳になるまで全くしたことがありませんでした。ただ母のおなかの中に居る時から、ずっと宝塚を見て育ちましたので宝塚フィルターをかけた世界の踊りなら沢山見てきました。
宝塚の方々はショーなどでいろんなジャンルのダンスをその踊りの特徴をとらえた上で、宝塚の踊りとして踊ってらっしゃいます。なので、宝塚で「フラメンコ」として踊られている踊りも、実際にはバレエチックな「フラメンコ調」の塚ダンスです。が、それしかフラメンコを知らなかったので、クラシコ エスパニュールを習っていたにも関わらずそれをフラメンコだと思って踊っていたのでした。
いやはや無知とはお恥ずかしい。
折角なので クラシコ・エスパニュールでイベントに出た
自分が習っていたものが実はフラメンコではなくクラシコ エスパニュールという別のスペイン舞踊だと判明した、たこ。
でも折角習い始めたし、もうしばらくこのままこのお教室に通ってみよう、ということで続けて通ってみることにしました。先生がお誘いくださったホタも習うことにしました。
クラシコもホタも、スカートを美しく蹴り上げふわっと広げることに凄く重きを置いているようでした。スカートを広げるためには足先の方向がとても重要です。
足先が綺麗に伸びた状態でスカートを蹴るとなんとも優雅にドレスが広がるのです。宝塚や!!!たこ感激!!!
そんなこんなでお教室に半年ほど通ったころ「アルカイックホール」という大きな劇場で初舞台を踏ませていただける事になりました。その時に初舞台を踏ませていただける事になったのがクラスの中で私ともう一人の2人でした。ここからかけないぐらいのスパルタな日々が始まるのでした。
クラシコの先生に頂いた 今でも大切にしている言葉
とても厳しく指導してくださったのですが、その中で今でも大切にしている言葉をいただきました。
クラシコの師匠に頂いた厳しくもありがたいお言葉
- 練習した分しか、上達しないんだよ!!
- 一度舞台に立てば先輩後輩なんてありません。先生、生徒でもありません。お客様から見たら同等です。自覚を持ちなさい!!
- チケットは無料で配ってはいけません!!お値引きしてもいくらかは頂きなさい。そして頂いた現金を握りしめてそのお金以上の舞台を見せることで感謝を伝えなさい。
今でもずっと大切にしている言葉です
やっぱり フラメンコが習いたい!!
なんとか無事初舞台も終え、このままクラシコ エスパニョールとホタを続けようかな、とも思ったのですが、ミクシーで知り合った他のフラメンコ教室に通うお友達の発表会を観に行って、自分が踊っている優雅なスペイン舞踊とは全く違う世界を目の当たりにし、血が騒ぎ始めたのでした。
やっぱり、フラメンコを習いたい!!!!
片っ端からフラメンコ教室の発表会を見て回りました。見れば見るほどフラメンコがしたい!!でも、沢山教室がありすぎてどこがいいのかわからない。
わからないよ~~~
と、職場で休憩時間に叫んだら上司が
「あ、僕の知り合いにフラメンコをしている人がいて、その人は今教室は休んでいるけど庭にコンパネを敷いて自分で踊りとか作っているらしいよ。その人の通っていた教室は本場のスペイン人が半年ごとに入れ替わり教えてくれるらしいから本物やで、教室の連絡先聞いてあげようか?」
というわけで、紹介してくださったのが今のお教室なのでした。
しかも、教えていただいたアドレスにメールをしたら教室ではなくオーナーさんの個人アドレスで今思えばめちゃ突然にぶしつけなメールをしたと申し訳なく思っているのでした。
当時の関西では教室の掛け持ちはご法度のような風潮がありまして、こうして無事、移籍先のフラメンコ教室を見つけたので、クラシコのお教室を退会させていただくことになったのですが、最後のレッスンの日、先生は「いつでも帰ってきていいからね」と握手してくださいました。そのあと玄関まで見送ってくださった一番弟子の先輩さんが「先生がね、あなたが入ってきた時からずっとあなたに期待していて、絶対に舞踊団に入れるんだ。って楽しそうに話していたんだよ」と話してくださいました。
本当にありがたいことです。1年足らずですが、沢山のことを教えていただきました。
教室選びは、慎重に
私の場合、この一年はとてもいい経験になったのですが、これからフラメンコを始めてみようと思っていらっしゃる方は、そのお教室の教えているものがフラメンコなのか、ほかのスペイン舞踊なのか、しっかり確かめたほうがいいと思います。
そして、今は当時と違い掛け持ちOKなお教室が多いですので、ご自分にピッタリ合う教室や先生が見つかればどんどん習いに行けばいいと思います。
素敵なフラメンコライフを是非始めてみてください
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コメント
はじめまして。クラシコエスパニョールに興味があるのですが、どちらの教室でしょうか、、?関西でなかなか見つからず、。よろしければ教えていただけると幸いです。すみませんがよろしくお願いします。
kyoさん
はじめまして
私はクラシコのお教室に通ったのは3か月のみで今フラメンコの教室に通っているため現在されているかわからないのですが、淀屋橋にお教室を持っていらっしゃる砂原順子先生のお教室にお世話になりました♪