スペイン・フラメンコの髪飾り　飾り櫛・ペイネタ　ソウタシエなど

フラメンコの踊り手を思い浮かべたとき、髪を飾るお花と一緒に綺麗な飾り櫛が浮ぶ人が多いのではないでしょか？あの飾り櫛の事を「ペイネタ」と言います。

今回は私の所有しているフラメンコ用の飾り櫛　ペイネタをご披露します。

フラメンコの飾り櫛　Peinetaペイネタ　ルーツ

スペインの飾り櫛ペイネタのルーツは日本＆中国の簪

イザベル女王の海外遠征が盛んにおこなわれていたころ、日本や中国の繊細な技術を持った小物が貿易商品とともにヨーロッパに伝わりました。

マリー・アントワネットなどヨーロッパで貴族が使う扇もショールも、ルーツは東洋です。ヨーロッパへ旅行に行き宮殿を見学すると突然現れるのが「日本の間」。ヨーロッパの主な宮殿のほとんどに「日本の間」という部屋が存在し、漆塗りの飾り棚や扇、簪、絹織物が美しく展示されています。

西洋の人には東洋の文化がエキゾチックで魅力的に映ったようで、それらを自分たちの文化に取り入れていきました。

たこが所有するペイネタ　ソウタシエなど

私の所有するペイネタを集めてみました

こちらが普段、私がライブなどで使用しているフラメンコの飾り櫛・ペイネタです。とても美しく曲によっても、衣装によっても替えるので、少しづつ増えていきました。

この写真の中の半分がスペイン製（日本では多分作られていません）、半分がペイネタ作家の方にオーダーしたものになります。

メタリック　ペイネタ（スペイン製）

こちらのペイネタはメタリックですので少々重いです。実は宝塚歌劇団宙組のトップ娘役「陽月華」さんがトップお披露目公演「バレンシアの熱い花」という作品のポスターとラストシーンで使用していたものとお揃いです。

このペイネタとピアスは日本に３点しか入ってこなかったらしいです。セットでン万円しました。私の宝物です。

ソウタシエ　ペイネタ

この２～3年ほど前に日本に入ってきた「ソウタシエ」という技法で作られたペイネタです。ソウタシエはコードで作られる、ヨーロッパの軍服などの飾りの事です。「ベルサイユのばら」の軍服のうねうねした模様部分ですね。

その技法を使って櫛とピアスが作られるようになりました。わたしの所有する「ソウタシエ　ペイネタ」とピアスは全て、自分のイメージを作家の方に伝え制作していただきたオーダーメイドのものです。

ソウタシエ　「銀河英雄伝説」キルヒアイス　ペイネタ＆ピアス

こちらは大阪のバイラオーラ＆ソウタシエ作家のMANAさんに制作していただきました。イメージはズバリ！！「銀河英雄伝説」のジークフリード　キルヒアイス＆彼の旗艦バルバロッサです！！！

MANAさんも「銀英伝」の愛読書でいらしたのでイメージが伝わりやすかったです。

そしてこの作品は少々高価なパワーストーンを使っていただいており、ライブ本体で使用しない時も、身に着けてライブ会場へ行くのが私のライブ必勝ジンクスとなっております。

ソウタシエ　「翼ある人びと」クララ・シューマン　ペイネタ＆ピアス

こちらは千葉のソウタシエ作家清水礼子さんに制作していただいた作品です。

宝塚歌劇団宙組公演「翼ある人びと～ブラームスとクララシューマン」（主演・朝夏まなと、）という作品のヒロイン、実在のピアニストのクララ・シューマン（伶美うらら）をイメージしていただきました。

沢山写真を送り付けてしましました。そして出来上がったのが私の想像以上の逸品！！美しすぎてライブで使うたびに頭から引き抜き、お客様に「美しいでしょ」と自慢しまくっています。

ソウタシエ　「神々の土地」麗しのイレーネ　ペイネタ＆ピアス

こちらも大阪のソウタシエ作家MANAさんに制作していただいたもの。またもや、いっぱい写真を送り付けました。

宝塚歌劇団宙組トップスター朝夏まなとさん退団公演「神々の土地～ロマノフたちの黄昏」（主演・朝夏まなと）のヒロイン・イレーネ（イリナ）とロシアの雪のイメージで製作していただきました。

もうお分かりだと思いますが、私のフラメンコは「萌え」で成り立っています。

メタリック　ペイネタ　ファルーカ　（先輩に作って頂きました）

こちらはお教室の先輩に作って頂きました。

ピッタリ頭に沿うので、私の持ち曲でパンツスタイルで踊る「ファルーカ」の時に使用しています。ファルーカは闘牛をイメージした振りが多く出てきます。また私はパンタロン着用の男振りで踊っています。

スペイン・フラメンコの髪飾り　飾り櫛・ペイネタ　まとめ

フラメンコを見る時は是非、装飾品にも目をやってください。出演者それぞれが自分の曲にあったペイネタやピアスをつけています。とても美しく女心をくすぐります。

今回はご紹介できなかったのですが、もっと見ていただきたい素敵なペイネタがあります。私が出ているライブでは是非お声がけください。じっくりお手に取ってみていただけます。