フラメンコの小物ガイド/ アバニコ・マントン・バストンなど (柚香光ダンスオリンピア 使用小物などの説明)
フラメンコは様々な小物を使って踊ることがあります。
宝塚歌劇団花組新トップスター柚香光(ゆずか れい)さんのプレお披露目公演ダンスオリンピア『DANCE OLYMPIA』-Welcome to 2020-のフラメンコ場面では普段見慣れないようなフラメンコ小物が登場します。
今回はそのようなフラメンコの小物についてご紹介します。
是非観劇&今後発売されるダンオリ(ダンスオリンピア)DVD鑑賞のお伴にどうぞ
柚香光 ダンスオリンピア フラメンコ場面 使用小物ガイド
バストン(杖)
男役さんたちが使っている杖。Twitterなどで「ステッキ」と書かれている方がいらっしゃったのですが、フラメンコ用の杖は「バストン」と言います。
天然木製でサイズは92センチ×1・3センチぐらいのものが一般的です。が長さはかなりアバウトなので実際に手に取って自分の背の高さに合わせて選びましょう。
Twitterにも書いた通りタップダンスなどのステッキと違い床などをバンバン叩くので非常に硬い木で出来ています。
なので!!重たいです!!
なので!!間違えて足の甲に落とすと滅茶苦茶痛いです(´;ω;`)ウゥゥ
ご使用の際はお気をつけて
お値段は1本4,000円~4,500円
バストン バストン 茶 (模様入り) (天然木製) [フラメンコ用] [スペイン直輸入] [HMBR]
マントン(大型ショール)
娘役さんたちが群舞でアレグリアスを踊る使っている大きなショール。マントンと言います。
これは私のマントン。実は宝塚宙組公演「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」の帝国軍軍服のイメージで購入しました。私のフラメンコは「萌え」で出来ています。
こちらも普段聴きなれないのでTwitterで間違って書いている方がいらっしゃいましたが「マントン」覚えてくださいね♪
大きさは140×140ぐらいの四角いシルク製で刺繍もフリンジもシルクです。手刺繍のマントンなどはそれはそれは美しく、日本の振袖のような存在でスペインでは代々受け継がれる高級品です。
マントンの正式名称はマントン・デ・マリラ。フィリピンが旧スペイン植民地だった頃にこの絹で出来たショールがスペインへもたらされました。初期のマントンにはドラゴンなど中国っぽい刺繍がされていたそうです。今は花や小鳥などのデザインが主流。素材は絹シルク
お値段は今、マントンを作れる職人さんが減ってきていて、最近同じものを購入した人に聞いたところ私が買ったころより2万円も値上げされていました。
1枚5万円~8万円。高級品になると10万~30万円となります。
素材は踊りで使う時は必ずシルク製を使用しましょう。他の素材だと引っかかります。
BF-1617刺繍入りマントン/ブラック×ゴールド【フラメンコ用品】
サパトス(靴)
靴です。サパトスと言います。
フラメンコの靴にはつま先部分とかかと部分に250~300本ほどの釘が打ってあります。フラメンコの靴に何故「釘」が打ってあるか、なぜ「釘」ではないといけないのかは、こちらの記事に書いていますので、ぜひお読みください。
スペインの職人さんが一本一本手打ちで打ってくださいます。
たまに・・・・・3年に一回ぐらい自分の足を踏みます・・・
踏んだ瞬間
「骨折したな・・・・」
と思う程、痛いです。この痛さは踏んだ人しかわからないと思います。皆様もサパトスを履くことがあればお気を付けくださいませ。
お値段は4万円~5万円ほどです。
安い日本製もありますがすぐにだめになります。スペイン製の高い靴を使うほうが断然お得です。ヨーロッパと日本では「靴」の歴史が全く違うのです。受け継がれた伝統はどんなに器用でもまねできないのです。
【受注生産】【2020年4月末入荷予定】ルナ・フラメンカ/プロ 紐革 ダークブラウン【幅広(C)】【靴】【フラメンコシューズ】サパトスzapatos
アバニコ(扇)カスタニュエラス(カスタネット)
扇は宝塚でもよく使いますね。画像は私のお気に入りのアバニコちゃん。
しかし!!アバニコは消耗品です。あっという間に壊れてしまいます(´;ω;`)ウゥゥ
先輩には「たこちんの使い方が雑なんだよ」としかられますが、みんな壊しているので私だけじゃないと思います。でもとてもかわいいので、ついコレクションしたくなるのです♪
スペイン製 手描きアバニコ (青系のアラベスク模様) ネコポス対応
ペイネタ(飾り串)ピアス
飾り櫛をペイネタと言います。曲に合わせて変えますので、必然と数がおおくなってきます。私のペイネタとピアスです。
殆どが曲に合わせてイメージを伝え、手作りしていただいたものです。
ペイネタとイヤリング (ピアス) のセット Isabel (イサベル) [フラメンコ用] [スペイン直輸入] [送料無料]
ダンスオリンピアBlu-rayの発売が決まりました。4月16日です。たのしみ♪
柚香光 ダンスオリンピア フラメンコ場面 使用曲について
ファルーカ(曲)
今回、柚香光さんが本当に素晴らしいファルーカを踊られています。ファルーカは闘牛の動きをモチーフにすることが多く主に男性が踊られます。私が躍る時もパンツスタイルで踊ります。フラメンコの中でもとてもストイックな踊りなのです。
私のフラメンコの先生パブロのファルーカ
アンダハレオ(曲)
永久輝せあさんが歌われているのが「アンダハレオ」というブレリアです。
こちらも聞きなれない言葉なのでTwitterでいろいろ間違われていますが「アンダハレオ」が正しいです。
ハレオ(掛け声)
「ダンスオリンピア」や「宝塚」の公演では禁止されていますので出来ませんが、本来フラメンコの掛け声は客席からかけます。
宝塚でよく聞く「オレ!」も本当は踊っている人が言うのではなく見ている観客が心打たれたときに「いいぞ!!」という意思を伝えるために「オレ」と声を掛けます。
ハレオの種類もまとめておきましたので是非お読みください。
・・・ダンスオリンピア・・・千秋楽ぐらい客席からハレオを掛けさせてくれないかな。
フラメンコの小物ガイド/ アバニコ・マントン・バストンなど (柚香光ダンスオリンピア 使用小物などの説明) まとめ
今までも宝塚でフラメンコをモチーフに場面が作られたことはありましたがほとんどが「宝塚風」にアレンジされたものでした。
今回も少々アレンジはされていますが、今までとは段違いに「フラメンコ」に正面から取り組んでくださいました。
これを機会にフラメンコに興味をもってくださる人が増えたらいいな、と思います。
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