フラメンコのカスタネット (カスタニュエラス)練習の習慣化
スペインやフラメンコと聞くと薔薇と一緒にカスタネットを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
あのカスタネット、音が鈴のようになるようになるには何年もの地道な練習が必要な上に!!!実はフラメンコではほとんど使わない・・・・・ってことを知っていましたか?
今回はそんなフラメンカ泣かせのカスタネットについてお話しします。
スペインのカスタネット(カスタニュエラス)の構造
カスタネットと聞いて思いうかべるのは幼稚園の頃使っていた、あの赤と青の貝をゴムで結んだ楽器ではないでしょうか。ゴムで結んであるので勢いよくはねて叩きさえすれば音が出ましたよね。
フラメンコのカスタネットもそうだと思っていたのですよ。しか~~~し!!
なんと貝と貝は細い綱で結ばれており弾力など有りません。しかも2つ。しかも親指につけます!!!何よ、これ?貝がひらかないんですけど???ぺったんこ
これが鳴るようになるには大変な努力が必要なのです。
カスタニュエラスの装着方法
赤青のカスタネとは中指に着けましたが、フラメンコのカスタニュエラスは親指につけます。そして、まるでコルセットを装着するようにぎゅぎゅぎゅ~~~~っと閉めます!!!あのミニオンの映画の女ボスのように「もっと強くしめて~~!!」というぐらいにひもを引きます。そうするとこのぴたっとくっついた貝の口が「かぱっ!」と開くのです。
フラメンコは忍耐だ。
カスタニュラスの叩き方
幼稚園のカスタネットは手のひらでぽんぽんと叩いていましたが、フラメンコのカスタニュラスはまるでピアノを弾くように、親指以外の4本の指を使ってたたきます。両手で8本の指を使うわけです。
私は仕事柄ピアノを使いますのでまだ何とかなったのですが、指を意識的にばらばらに動かす習慣のない人はとても手こずっていました。
あ!!今気づいたのですが、プログラマーやブロガーの人は上手いかもしれませんね。
私はカスタニュエラスの練習をしている時にふと「お前はもう死んでいる」と北斗の拳のケンシロウのようなセリフを言いたくなります。まるで秘孔をつく練習をしているような錯覚に陥いるのです。あたたたたあ!!!!
申し遅れましたが、わたくしたこの理想の男性像は「ラオウ」様です。
カスタニュエラスの音が出るようになったら踊ってみよう
子泣き爺、現れる
さあ!!音が出るようになりました。フラメンコの楽器なので踊りながら叩いてみましょう。と嬉々として踊っていますと、なんと妖怪が現れるのです。子泣き爺。
徳島県の妖怪で、普段は軽い老人の姿をしていますが、親切に背負ってしまうとどんどん重たくなっていくという妖怪です。
このカスタニュラスも重さは変わらないはずなのに2分3分と叩いているうちにどんどん重たくなってきます。そして腕の上がらない不細工な踊りとなってしまうのです。
筋トレをしよう
この解決方法はただ一つ。筋トレあるのみです。まさかカスタネットを叩くために筋トレをする事になるとは・・・・・
コツコツ筋トレ、コツコツお稽古です
素敵な動画をみてイメトレしてみよう カルメン アマジャ
フラメンコの女王カルメン アマジャの超絶技法のカスタニュエラスをお楽しみください
唄も踊りもカスタネットも最高のカルメン アマジャさま。
動画が残る時代に生まれて下さってありがとうございます。
フラメンコのカスタネット (カスタニュエラス)練習の習慣化 まとめ
フラメンコのカスタニュエラスが青赤のカスタネットとは違う楽器だという事がお分かりいただけたでしょうか?楽器ですのでピアノなどと同じく毎日の練習が欠かせません。
うちは父が尺八奏者なので毎朝尺八の音だしをしている横でカスタネットを叩きます。練習は一人では続きませんが、仲間がいると続けやすいですね。
こんなに練習しているのに下手なのは何故だろう・・・・
いつか鈴のような音が出せるようになる日は来るのでしょか
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