リズム音痴でもフラメンコはできるのか
はい!!このサイト記念すべき11記事目のテーマは、このブログ根本のテーマであります「リズム音痴でもフラメンコはできるのか?」です。直球ですね。では行きましょう。ズバリ、できます!!なぜなら、はじめましてで書いたように、職場の児童ちゃんに気を使わせるほどのリズム音痴な私がフラメンコを10年以上、しかも月一でライブに出れるようになったので、絶対にできます!!
私を信じてください
リズム音痴でもフラメンコは出来る!!
リズム音痴が自爆するメカニズム
以前も書きましたが、リズム音痴の場合、できないからこそ生真面目にすべての音を正し場所に押し込もうとして自爆します。1つでも狂うとすべてがズレていって、修正が効かなくなるからです。何故そう言いきれるかというと、私がそうだからです。出来ないといわれるのが嫌で、自分は出来るもん!!と意地になって全部を正しく打とうとしていました。そうすることでドツボにはまっていく自分に気づいていなかったのです。
いい加減、とは良い加減
なので3秒拍子系の曲の場合は12拍中、12・3・6・8・10のアセント(アクセント)全部を正しく入れようとせず、まずは半分の3・6・10だけ意識してください。どうですか?気が楽になったでしょ?この音だけしっかり入れば後の音は少々ズレてようが修正が効きます。
もし3・6・10の3つもちょっとしんどそうなら、10と6だけでもいいです。
どの音が3・6・10か確かめよう
何でも溜まってくると負担が大きくなるので、新しいパソ(ステップ)を習ったらその日のうちにどの音が3・6・10かチェクします。正しく踊れなくてもいいです。チェックします。
録音した音を聴きながら声に出して数字を当てはめていってください。出来れば先生が最初にお手本として見せてくれた、先生だけの足音でチェクするのがいいです。一番クリアで一番強弱もはっきりしています。
3・6・10の自分なりの答えが見つかったら、次のレッスンの時に先生に確かめます。これはリズム音痴さんの特徴ですが、自分が見つけたアクセントが正しいと思い込んでしまうからです。だって、明らかに違うのにリズム音痴にはそこにアクセントがあるようになぜか本当にそう聞こえるからなんです。リズム音痴じゃない人にはわからない感覚だと思います。
クラスメイトに聞いてもいいのですが、先生に質問するのが一番正しい答えが返ってきます。わかったふりをせず、先生に質問しましょう。
リズムのアクセントを意識するだけで変わる
すぐにできなくてもいいんです
正しいアクセントの位置が分かったら、できなくてもいいです。意識だけしてみましょう。そうすると少々間違えても、その曲独特のノリが出てきます。ノリが出てくると楽しくなります。楽しくなったらなぜかリズムが整ってきます。この良いループをずっと続けることによって、自分では気づかないうちに少しづつリズム感が身についてきます。
でも、意識をしないとすぐに元に戻てしまいますので、最初はつらいですが常に意識してくださいね。
その先のこと。「音の球」を思い描く
正しいアクセントが見つかってから先のことを少し書きたいと思います。私は結構、感覚妄想人間なので、コンパス(フラメンコのリズム)を質量のある球体でとらえています。今、リズムの球がどこにあるのか、探します。
この動画は5月にミニ タブラオで踊らせていただいた時のものです。シギリージャという変形5拍子の曲を踊りました。この時はイメージではっきり音の球が見えている状態でした。
スビーダ(追い上げの足)の時に、身体の中央に置いておいた「音の球」を、ジャマーダ(合図)の時に思いっきり空中に放り上げました。放り上げた「音の球」は重力があるのでバックの方たちの出してくれているリズムに乗って落ちてきます。それを身体でしっかりキャッチします。「音の球」は目には見えませんがイメージでは重さがありますので、私はその重さを使って確実に次の動きにつながるよう導線を作っていきます。
201905 シギリージャ 踊り手・たこ
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正直言えば、この動画の時もリズムは不安定です。ただ、大切なアクセントを捉える練習を繰り返し繰り返し本当にいつまで練習するねん、というほど繰り返し練習しましたのでシギリージャとして成立していたと思います。こういう風に自分なりの音のとらえ方を作っていけば、機械的にリズムを探すより楽しく踊ることができます。ノリも出てきます。
少々リズムが狂おうが、その曲のノリが出ているのでそれはもうしっかりフラメンコなのです。なので堂々と「自分はフラメンコを踊っている」と言っていいと思います
リズム音痴でもフラメンコはできるのか まとめ
リズム音痴でもフラメンコは踊れます。
ただ、大事なアクセントは必ず見つけ出しておきましょう。アクセントが見つかればノリが出てきます。ノリが出てきたら楽しくなってきます。
楽しいからますます練習に励みます。練習すれば目に見えない変化が積み重なります。積み重なった変化はいつか目に見える形で花開きます。
ちょっと時間はかかりますが、積み重ね、積み重ね。積み重ねが大事です。
いっしょにひとつづつ積み重ねていきましょう
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