フラメンコのレッスンで【注意される】という事 上達への門
レッスン中に先生に名指しで注意される。恥ずかしい。
出来ない。いやだ。
そう思ったことはありませんか?それってとっても勿体ない事。
今回は【レッスンで注意されるという事】の意味と【対応の仕方】をご紹介します。
レッスンで注意されるという事 先生の想い
フラメンコでもどんなお稽古でも「先生に師事」しているのは何故でしょう。「もっと上手くなりたい」「もっと知りたい」「先生のフラメンコに惚れた」からですよね。
フラメンコのレッスンで注意されるという事はとてもいいことです。何故なら先生が「もっと上手くなって欲しい」と思ってくださっているという事だから。
人を注意する、という行為は非常にエネルギーを使います。先生だって人間です。一日に使えるエネルギーは限られています。その限りあるエネルギーの一部を自分に向けてくれているのです。
フラメンコをしていてこの記事を読んでくださっている方の大半が大人のかただと思います。大人になってから人前で注意されるというのはとても恥ずかしい。わかります。
しかし日本には「言われているうちが華」という言葉があります。
先生が注意、しかも名指しで指導してくださっているうちが華なのです。
レッスン中に注意されたときの態度
その自我は「思い上がり」です
最初の頃は素直に指導を受けていたのに、少し慣れてくると「こう踊りたい」という自我が生まれて先生が指導してくださっているのに「え・・でも・・・」などと思う事があります。はい、ありました。思い返すと恥ずかしいですね。
正直に申し上げるとそれは「思い上がり」です。
確かに先生にもよりますがほとんどのまともな指導者の方はあなたよりずっと知識も経験も深く、沢山のかたを見てきています。
「フラメンコは個性を活かせる踊りだから」
勿論そうです。でもその個性は「基礎が出来ていて自然に滲み出るもの」であって、経験の浅いものが「これが自分の個性です」などと主張するのは非常におこがましいものです。
ですので先生に指導や注意を受けた際は一度マルっと受け入れてみましょう。
先生が力を抜いて、と言われれば抜いてみる。自分は抜いているつもりでも実は力が入っているのです。
自分では肘を上げているつもりなのに先生に「肘を上げて」と言われたら「?」と思いながらも素直に上げてみる。動画を撮るとわかりますが、自分が感じている以上に引き上げないと安定して上がっているようには見えません。
ストンっと受け入れ、試してみましょう。
私の場合
私も頑固で2年ほど前までは「え・・・」「でも・・・」の固まりでした。
が・・・一度フラメンコを辞めようと決心した2年前、いろんなこだわりが消えて先生の言葉がすんなり耳に入ってくるようになりました。
「さあ、フラメンコをやめるぞ!その前に最後のライブに出ておこう」といくつか出たライブで偶然見に来てくださった昔の先輩が、数日後
「たこちゃん、以前もよく身体が動いていたけどとっても個性的だったよね。でも、今日数年ぶりに見たらいらないものがストンと抜けて、その分伝わってくるものがあった。努力したんだね。よく気づいたね」
と声をかけて下さったのです。
私がしたことは、かたくななこだわりを手放し先生の言葉を一度受け入れてみる、という事をしただけです。
フラメンコにおける個性とは作るものではなく滲み出るもの
芸術家気質のかたの特徴で「他人と同じじゃいやだ」と感じている方が多く見受けられますが、フラメンコにおいては先生やクラスメイトと全く同じ動きをしていても全員骨格が違うので他人と同じにはなりません。安心して先生の指導を素直に取り入れましょう。
「こうだ」という思い込みを捨て素の自分で感じ動いてみることで「本当の自分の個性」が発掘され滲み出てきます。
フラメンコのレッスンで【注意される】という事 上達への門 まとめ
先生があなたを注意するという事は幸いです。思い込みを捨て、一度素直になってみる。
たったこれだけで上達への門が開きます。
一緒に精進しましょう
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