フラメンコ、水玉の謎 なぜフラメンコの衣装に水玉が多いのか
フラメンコのお衣装の模様といえば、何が浮かぶでしょうか？薔薇？赤い原色の無地？その中でも水玉を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか？水玉と言えばラテン、フラメンコと連想する方も多いと思いますが、いったいなぜそうなったのか、水玉の意味など是非知っていただきたく書いてみますね。
諸説あります♪
フラメンコの水玉はジプシーの月信仰より
- 「月」はスペイン語で「luna」（ルナ）と言います。
- 「水玉模様」はスペイン語で「de lunares 」（デ ルナーレス）と言います。
ジプシー（ロマ）の月信仰由来説
月はスペイン語でluna（ルナ）と言います。
まず最初にジプシー（ロマ）には「月信仰」があることを記憶しておいてください。ジプシーの起源には諸説ありますが、昔インドで戦いがあり負けたほうの部族が国から追い出され宛ての無い放浪の旅に出たのが最初と言われています。
私もボランティアや学校でフラメンコのお話をする時は、この説をとっています。
赤道近くを西へ西へと移動するわけですが、昼間は暑いですので夜の移動になります。夜移動するには道しるべとして「月」と「星」が使われます。どちらも丸いですよね。自分たちの命の綱である「月」と「星」を身に着ける。自然の行為だと思われます。
セクシーなほくろ由来説
「ルパン三世」の峰不二子のセクシーさの一因、それはほくろではないでしょうか。マリリンモンローのセクシーさの演出、完全にほくろです。『キャッツ・アイ』の来生泪などもほくろ美人でしょう。
というわけでセクシーな女性の代名詞、ほくろ。形は、丸いですね。水玉です。
どうもジプシーの間でもほくろはセクシーさを表す印であったようです。強くセクシーな女性が躍るフラメンコを演出するためにほくろを模した衣装を使用した説。
しかもホクロはスペイン語でそのまま「luna」（ルナ）と言います。ジプシーの月信仰につながりました。
ジプシーの涙由来説
流浪の民ジプシーは迫害の歴史も持っています。そのジプシーたちの流した丸い涙を模している、という説もあります。
どの説も、可愛い水玉模様からはイメージの違う、ジプシーの歴史が関係しているようです。そうみると、フラメンコ衣装で水玉を扱う時はリスペクトの気持ちをもって扱かったほうが踊りにより深みが出るのではないかと思うのです。
フラメンコの水玉的・動画を見てみよう
スペインにおけるセクシーな色
かなり古い話ですがドリフターズの「8時だョ!全員集合」で加藤茶さんが「ちょっとだけよ」の時に照明がピンクになるのを覚えていますか？。日本ではセクシーな色と言えばピンクを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ではスペインにおける「セクシーな色」というと何色になると思いますか？
なんと「みどり」なのです。
スペイン語で緑は『Verde』（ベルデ）。 緑のほかに『卑猥な・エッチな』などの意味があります、きゃっ。
日本で卑猥な映画をピンク映画と言ったりしますが、スペインで卑猥な本はやはり緑本、と言います。何という事でしょう。
緑の衣装に水玉模様、フラメンコ的最強説
上記のことから「緑色の衣装に水玉」で、最強にセクシーとなるようです。私もセクシーになりたい！！セクシー、落ちていませんか？
フラメンコ、水玉の謎 なぜフラメンコの衣装に水玉が多いのか まとめ
日本では可愛らしいものの代名詞「水玉模様」。実はフラメンコにおける「水玉模様」には流浪の民ジプシーの悲哀の歴史が深く関係しているようです。
ジプシーたちの歴史に思いをはせてフラメンコの水玉衣装を見てみると、今までとは少し違った印象を持つのではないでしょうか。
発表会などで初めて衣装を選ぶとき、模様の意味を知っていると選びやすくなりますね。
発表会関係の記事はこちらにもございます♪
是非併せてお読みくださいませ❀
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