フラメンコ、赤い薔薇の正体(花フローレス 発表会の小物)
フラメンコのお花、と聞いて何のお花が思い浮かびますか?ほとんどの方が
真っ赤な薔薇
を思い浮かべるのではないでしょうか?今日はフラメンコのお花についてご紹介します。
オペラ カルメンの投げた薔薇
オペラ カルメン
日本でフラメンコと言えば薔薇、というのが定番になったきっかけの一つにオペラ「カルメン」があると思います。プロスペル・メリメの小説『カルメン』を原作にしたビゼーの戯曲でファムファタールの代名詞となるカルメンという女性と彼女に魅せられたホセをはじめ男たちの物語です。
そのオペラ カルメンがホセに投げてよこすのが赤い薔薇です
口に赤い薔薇を咥えています。息苦しくないんでしょうかねえ。ちなみにフラメンコでは絶対に!!薔薇は咥えません。窒息してしまいます
宝塚 カルメン 「激情」
こちらもヤッパリ口に赤い薔薇を咥えています。ちなみに踊っているときは咥えていませんでした。ホセに近づきながら口に咥え、目を背けるホセに無理やりとらせます。塚版カルメン、めちゃやる気満々です。
原作 カルメンの投げた花
しかしメリメの書いた原作小説ではカルメンがホセに投げた花は薔薇ではありません。
原作 カルメンの投げた花の正体
黄色の花です。なんてこったイメージが違う?!(ジャスミンの説もあり)
何故、花が変わったの?
いえ、赤い薔薇のイメージこそ後ほど舞台(映画)映えするように変更されたものだったのです。ちなみに宝塚版はこの赤い薔薇のイメージを引っ張りまくります。
原作では胸にさしたカシー(アカシア)の黄色い花をホセに投げつけます。結構かわいらしいですね。
ちなみに宝塚は再演版からは原作通りホセに花を投げつけるようになりました。私は原作とは違うけど、断然、宝塚初演版カルメンのイケイケやってやるぜ!カルメンが好きです。
スペインの国花
ちなみに皆さんはスペインの国花をご存じでしょうか?薔薇?違います。ひまわり?違います。カーネーションです。
そう母の日に贈られる花、カーネーション。スペイン人特に男性はマザコンが多いです。勿論、このカルメンに出てくるドン・ホセもマザコンです。と言ってしまえば身も蓋もありませんが、母を大切にするスペインらしい国花ですよね。
実はフラメンコのお花も
実はフラメンコの時に頭につける花も、カーネーションが多いのです。
どうです?私ははじめ、フラメンコに抱いていたイメージとカーネーションがかけ離れていてびっくりしました。しかしフラメンコで使うカーネーションにはいろんな色があります。可愛いものから大人っぽい色までありイメージが変わりました
フラメンコの お花
とはいっても、やはり薔薇は大人気です。しかも昨今、フラメンコも多様化してきまして、いろんなお花をつけて踊るようになりました。レースを挟んだ薔薇など、デザインも様々です
お花の代わりに存在感のあるペイネタ(飾り櫛)だけをつけるのもこなれ感があって素敵です
ラインストーンのペイネタ (櫛) Olivia (オリビア) [フラメンコ用] [スペイン直輸入][メール便]
まとめ
フラメンコに使うお花フローレスは、現在多様化しています。
一番はつけていてご自分の気持ちが盛り上がるか。
つぎに曲の雰囲気に合っているか。
秋や春は発表会シーズンでもあります。インスピレーションを働かせて、自分にピッタリくるお花を身に着けてフラメンコを楽しんでくださいね。
発表会関係の記事はこちらにもございます♪
是非併せてお読みくださいませ❀
▼▼▼フラメンコの種類リズム別一覧へはこちらから▼▼▼