フラメンコの素敵な歌詞/Poloポロ/私の歌は嘆きとなり鋭い黄金棘となりました。
「ラメント」と呼ばれる呻きを持つフラメンコの曲です。ポロの他にはカーニャという曲がこの「ラメント」を持っています。カーニャは単独で踊られますが、ポロは単独で踊られたのを観た事がありません。
でも一度聞くとぐっと心に刺さるフラメンコです。今回は少々マイナーな「ポロ」をご紹介します
フラメンコの素敵な歌詞/Poloポロの歌詞
12拍子 ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
En el corazón tenía
La espina de una pasión;
Logré arrancármela un día:
Ya no siento el corazón.
Mi cantar se vuelve plañir:
Aguda espina dorada,
Quién te pudiera sentir
En el corazón clavada.
彼の心に
情熱の棘がありました。
私はなんとかそれを引き裂くことが出来ました。
彼はもう心を感じることはなくなりました。
私の歌は嘆きとなり
鋭い黄金棘となりました。
心に刺さって
あなたが感じるかもしれないから。
フラメンコ・Poloポロの歴史
成り立ち
フラメンコの母、ソレアと同じコンパス(リズム)で歌われソレア アポーラ(Solea Apola)と呼ばれる節で締められます。
- フラメンコにはカンテ・グランデ(大きな歌)とカンテ・チコ(小さな歌)という2つの種類があるのですが、カーニャと同じく最古のカンテ・グランデの一つです。
- マラガ地方で発祥し19世紀初めに歌としての形態を整えられました。
- 「ラメント」というアラブ風の独特のリフレインを持ちます。♪イ~~イ~イ~~と続く部分です
以前も書きましたがスペインは交易が盛んで世界中、特にアラブの文化が流入してきました。
アルハンブラ宮殿や寺院など建物の各所に現れているように、もともとある古い音楽にも溶け込んでいきました。
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Poloポロの動画
ポロは単独で踊られることはありませんが、カーニャより重厚なリズムを持っており、カーニャを踊る際により重厚感が欲しい時に後半で歌われたりします。
踊りで使われている動画がないので、カンテ(歌)ソロの動画です。
踊りでポロの入っているいい動画がないので、同じ「ラメント」を持っているカーニャの動画です。
この動画は私がフラメンコを始めた初期の頃に見つけて、見つけた当時は2日に1回は電車で見ていました。2年間は続けたので再生数約11.000回のうちの365回は私が回しました( ´艸`)
当時は「携帯の中に居る人フラメンコの凄い踊り手さん」だった辻川輝先生なのですが、私が一度フラメンコを辞めて復帰した2年前からライブでお世話になっています。
教室とはまた別の場所での「お師匠さま」です。
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フラメンコの素敵な歌詞/Poloポロ/私の歌は嘆きとなり 鋭い黄金棘となりました。 まとめ
日本人がフラメンコに惹かれる理由の一つに、このポロやカーニャにあるような東洋チックなメロディに親和性を感じるからなのかもしれません。
スペイン自体は西洋の国なのに、そこに溶けこむ東洋のメロディ。エキゾチックですね
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