フラメンコの素敵な歌詞 ティエント ♪ローマに行きひざまずき教皇さまに懺悔するの私があなたを愛した時 私は非難されて生きてきました。
ろうそくの炎の揺らめきにたとえられるフラメンコの曲種・ティエント
今回はこのティエントの歌詞を紹介します。歌を知ると踊りが深まります
私たことティエント
私がフラメンコを始めた当初、うちの教室には1人のスペイン人講師と2人の日本人講師がいて、私は全員の講師レッスンに可能な限り全部出る、という受講を3年間続けまし。うちの教室は3~4か月区切りでレッスンが設定されていて年に3期あります。
なので1講師2曲×3×3で18で1年で18曲新しい曲を習う事になるのです。(実際にはもっと多くクラスをとっていた)
そうすると曲は被ります。中でも「ティエント」と「グアヒーラ」が先生を変え、先生が変わると当然構成も振りも替えて何度も何度もレッスンに設定されていたので、当然発表会でもティエントを踊る事が多くありました。
そして毎回見に来ていた尺八奏者の父に一言
「あの曲は自分みたいなフラメンコ素人にもはっきりリズムが分かる曲なので、よっぽど上手い人じゃないと誤魔化せない。お前は下手だから踊るな」とティエント禁止令を出されました。ひどいっつ
・・・・あれから10年・・・今年、やっと禁を解かれてティエントのクラスをとることが出来ました。
ティエントの成り立ち
ティエントは1900年~1910年年代に生まれた比較的新しいフラメンコです。
4拍子系の音楽で、カディスのタンゴのメロディをもとに、まずスピードをゆっくりにして歌われたので遅いタンゴ(タンゴ・レント)と呼ばれていました。
踊りのイメージとしては、ろうそくの炎の揺らめきにたとえられます。
その揺らめきからラテン語の「temprate」(誘惑する)という意味のスペインの古い言葉【TIENTOSティエント】と呼ばれるようになりました。
ハッキリしたメロディとリズムなので、日本では初中級クラスで習う事が多いですが、上記のような雰囲気を出すには熟練した踊り手の技量を必要とします。
実例が上記私の例で、はっきりわかりやすいリズムゆえに未熟さが伝わってしまうという諸刃の剣的フラメンコとなります。
ティエントの歌詞(Google翻訳)
con el Papa a confesar
que el tiempo que te he querío
he vivío condená.
En la casa de las penas
(en la casa, mare, de las penas)
ya no me quieren a mi
porque las mías son más grandes
que las que habitan allí.
悲しみの家で
彼らはもう私を愛していない
そこに住んでいる人より
私の悲しみのほうが大きいから
y yo siempre estoy durmiendo,
con esto quiero decirte,
gitana, ya no te quiero.
俺はいつでもよく眠れる、
つまり俺が言いたいのは、ヒターナ(ジプシー女)よ、
おまえをもう愛してないということだ。
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ティエントの動画を見てみよう
ティエントは比較的構成が決まっているフラメンコなのでどなたが踊られる時もこのような雰囲気になると思います
歌振りが2つほどあって、最後はタンゴが2つほどあるパターン。
最後のタンゴはその成り立ちからトリアーナを歌われることが多いと思います。
上記に紹介した歌詞のように、女性の心情を歌ったものが多く、また振りもエレガンテにつけることが多いので主に女性が踊り事が多いです
フラメンコの素敵な歌詞 ティエント まとめ
2拍子×2×2の8拍で1固まりのティエント。8カウントなので比較的日本人になじみやすいリズム形態を持つフラメンコと言えます。
リズムがとりやすい分、何を表現したいのかとことん突き詰めていくことで自分の中にあるフラメンコを再認識することが出来るヌメロだと言えるでしょう。
ろうそくの炎の揺らめきに何を想うのか、一度実際にキャンドルを焚いてみるのもティエントへのアプローチになるのではないでしょか?
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